【N】近鉄22600系Ace GM製 改修記(その6) |
Aceの改修記を記載していきます。
さて、まずはAceの共通加工でさんざん言ってきた「IROMIZU」をリポートします。
実車のグリーンガラス(UVカット)の表現を考えて
今回、客窓ガラスに中川ケミカルのIROMIZUの使用を初めて試みました。
製品には、もともと薄く緑のグリーンガラス色を程よく表現していて悪くは無いのですが
実車と比べると少し弱い印象です。
特に写真のように西日でカーテンを引かれた状態で見ると、ガラスの色味がよく分かると思います。
最初は、エアブラシの塗装で再現を考えたのですが
以前失敗したトラウマ(笑)とリカバリーが難しいこともあって
思案していた頃に、IROMIZUの素材を使ったグリーンガラスの表現を
雑誌やブログで拝見する機会があり、今回Aceの改修で使ってみるに至りました。
このIROMIZUという素材、本当にUVカットする機能があるらしく
実車にたがわず、同じようにUVカットをしました(笑)
今回、Aceに使ったIROMIZUのシートは
客席窓に28-25ic、喫煙室窓に31-100icを選択しました。
貼り付けたイメージがこちら
一気に貼り付けていきました。貼り付け中の写真がありませんm(_ _)m
ク22900形にある喫煙室だけカーテンがないためか
客席の窓に比べて、UVカットガラスの色味が非常に濃いのが特徴で
これらをIROMIZUによるカッティングシート素材の取り扱いのよさを
活かして色味の差を再現してみました。
シート自身は、貼り付けの台紙と保護フィルムの両面に守られており
実際に貼り付け作業に入るまで、シートに直接触れることはありません。
台紙を取り去りガラスへ貼り付け後も、フィルムで表面が保護されているため
完成時の組み立てまでガラスを守ることが出来て、非常に施工性が優れています。
見た目も塗装しないため、塗りむらが発生しません。
位置決めのために、剥がしたりなどの修正をすると接着面が汚くなります。
そのため、貼り付けには多少の慣れやコツがいりますが
少し練習すれば、ご覧のように多少なりとも綺麗に仕上げることができます。
IROMIZUで客席窓を紹介していたので、あわせて窓周りの改修も紹介します。
製品の連続窓は、仕切りの表現を簡単な黒印刷だけで済ましているため
どうも、迫力に欠けてしまう印象です。特に窓間の隙間には・・・
と言うことで、改修車では間柱、縁取りを黒で塗装して重厚感を追求しました。
ちなみに、車体の窓ガラスが納まる断面もオレンジで
見る角度によっては、窓の断面にオレンジが顔をのぞかせて雰囲気が崩れるため
断面については修正の効くタミヤのエナメル艶消し黒で塗装。
この作業だけで、車体の雰囲気はかなり良くなります。オススメ加工
この他にも車体側の加工としては
ガードスクリーン(転落防止幌)をタミヤのエナメル塗料:ジャーマングレイを筆塗り。
中間部にKATO ASSYパーツを使用して幌を取り付けています。
写真のように、適合したサイズがないため不一致ですがそれほど気になりません。
むしろ、扉の塗装がオレンジのままの方が違和感あるかもしれませんね
画像を見ていただくと分かりますが、ガードスクリーンを塗装し、さらに幌を取付けることで
ディテールの表情が活きてきます。
ぜひ、お試しを
次回は、先頭部のTNカプラについて記載します。