【GM サンプル】 近鉄12200系2連初期車両の更新車について |
松屋銀座の模型ショーと、JAM2012会場のGMブースにおいて近鉄12200系
初期車(スナックコーナー撤去後)の車体更新車のサンプルが展示されていました。
【未塗装サンプル@松屋銀座にて】
12200系のスナックコーナー付き初期車両の改造後の特徴はなんと言っても
この大阪方の先頭車モ12200形の運転室後ろの車販準備室スペースですね。
スナックコーナーの撤去で客ドアが運転室へシフト、1列分だけ客室が拡大され
小窓が増えていました。この特徴は、製品でしっかりおさえていますね。
また、製品の前面表情からスナックコーナー撤去後に車体更新を受けた姿を
プロトタイプとしています。
ちなみに、実車新造時は12000系に倣いスナックコーナー付きで
2連車20本がデビューしました。これを便宜上GMでは初期車と括っているようです。
ただ、このスナックコーナーですが軽食サービスの提供方法など運用や在り方に
疑義が生じてしまい、このあとすぐに増備された21F以降はスナックコーナーが
省略され、客室拡大のマイナーチェンジを実施して登場してきました。
(~20Fまでの初期車と21F~以降は数ヶ月の差しかブランクがありません)
スナックコーナーの運用もされましたが短命で終了。用途廃止となった
コーナーのデッドスペースを活用する模索が始まります。
・TYPE-1(18F~20F 現在消滅)
昭和52年に、まず
客ドアを移設せず、コーナー跡をそのまま客室化改造されたものが登場します。
固定窓化や客窓と高さが揃えられていました。これをTYPE-1とします。
・TYPE-2(01F~17F※1 現在消滅)
残る〜17Fについては昭和57年、58年でスナックコーナーの撤去
車販準備室の新設、客室の拡大工事が実施されました。これをTYPE-2とします。
(※1 02Fはすでに事故廃車となっておりここでは割愛)
【TYPE-2かつ車体更新後 12211F晩年の姿(製品のプロトタイプ?)】
初期車の更新が始まる頃には、12200系の大量投入も完了しており
スナックコーナーを省略して誕生した後期車を中心に4両編成以上の
固定編成が誕生していました。
そのため、12200系2連車というと近鉄ファンの間では自然とスナック
コーナーを撤去したTYPE-2を想像する人は少なくありません。
車両だったイメージが残ります。
TYPE-1は2回目の車体更新時に21F~以降と同様
スナックコーナー省略の姿に生まれ変わりました。
(ご指摘ありがとうございました。管理人の勉強不足でした)
TYPE-2の12200系は2010年の頃まで、よく見かけることが多かったのですが
22600系Ace2連車の大量投入で順次引退、解体されてしまいました。
【12211Fで2009年四日市にて撮影】
ただし、あおぞらⅡの15200系(元12200系12217F)2連車は初期更新車で
TYPE-2の姿を確認することができます。
さて、模型の方に話題を戻しますが
今回のTYPE-2(車体更新車)は既製品の12200系とほとんど共通なため
車体長はスケールに比べてやや延びています。
破綻していないので、各部で寸法の調整がなされているのでしょうか?
これまでこのTYPE-2の製品化は16番でしか実績がありませんでしたが
今回ようやく陽の目を見る事になりました。
近鉄ファンの間ではかなりツボに入った車両なので、購買層は広いでしょう。
TYPE-2の特徴は、前述の通りこのスペースでしょう。
車販準備室はスナックコーナーに比べてコンパクトになったため
1列分だけ客室を拡大しています。
そのため、客室側窓の両端が小窓と言う変則的な窓配置になっています。
車番は最後まで残っていた12211F(動力付き)と12212F(動力無し)が
チョイスされています。
発売は秋口に予定とのこと。楽しみですね!!